2009年6月3日水曜日

『事業承継は経営思想の問題』

田舞塾でご一緒の木村勝男さんからのメールニュースです。



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私と同年代の経営者の多くは、


「もうけた話」自慢話をよくします。


事実、昭和の時代には一所懸命汗を流し、


人よりよけいに働けば普通の人と差がつき多く稼げたのです。


ところが、「もうけた話」は耳にするのですが、


儲けたお金を貯めたという話はあまり聞きません。


当時の経営者は、右肩上がりの経済に甘えて、


将来を考えてB/Sを強くしようなどという意識も持たずに


「その日暮らし」的な経営をしていたのです。


もちろん、私自身も同様です。


そのような経営では、会社の財務体質は強くはなりません。


当然いざというときの資金調達能力も高まりません。


ちょっとした変化に耐えられずに会社自体が倒れてしまうし、


当然、事業承継も難しくなります。


人一倍働いて、世の中の役に立ち喜ばれた会社が


承継されないというのはとても哀しいことです。


しかし、B/Sを意識し、財務体質を改善しなければ、


そういう事態に陥ってしまう可能性もあるのです。


事業承継は経営の問題であると同時に


経営『思想』の問題でもあります。


「どの様な会社を承継するか」という問題は、


「誰に何を残すか」ということにつながり、


つきつめれば「会社は誰のものか?」という問いにぶち当たるのです。


欧米であれば「会社は株主のもの」という思想が定着しています。


したがって、社員の意欲は会社への愛着ではなく


自分の仕事に対するプライドによって維持されます。


自分自身のプロとしてのスキルを磨いて、


自分で新しいステージを求めて転職していきます。


これに対して日本では、


社員を企業の中で教育・育成していきます。


自社に対する愛着が社員の力を引き出す原動力のひとつになっています。


私は欧米型も日本型もどちらもあってよいと思っています。


しかし私の意識はこれらとは違います。


「会社は誰のものか?」という問いに対して、


私なら「世の中のものだ」と応えます。


会社はヒト、モノ、カネ、情報といった資源を


世の中から供給されて成り立っていると考えます。


そう考えれば、事業承継の意味は大きく変わってきます。


個人的な財産を子孫に残すための道具ではなく、


社会の公器を次の世代に残すという考えになります。


個人資産は個人として蓄えればよいのです。


事業承継とは何を承継することか、


経営者はしっかり考える必要があります。


皆さんのお仕事、次の世代に残したいと思いませんか?


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何のために 仕事をしているか

何に 人生を かけるか

二度とない人生を どう生きるか

考えさせられました。。

水野弘敏


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