2009年6月17日水曜日

日本の印染 実行委員会

今日は 靖国神社近くの 実教出版社にて

「日本の印染Ⅱ」出版 編集会議でした。

昨年 全染研会長に就任し 印染業界発展のために あらためて頑張ろうと 思いました。

下記は 会長就任時の就任演説内容です。  

「 全染研 百年の歴史を目指して 」

                             会長 水野弘敏   
 歴史と伝統を誇る「印染」数百年、数千年という歴史を持ちながら、今現在どこか自信喪失していると感じるのは私だけでしょうか?これからも繁栄し続ける印染、社会のお役に立てる業界でありたい。そして全染研百年の歴史を作るために、「次世代のために、何が残せるか?」ということを、皆さんと共に知恵を働かせ、力をあわせて業界の仲間が共に勝つWIN・WINの印染業界を目指していきます。
次代を担う子どもたち、そして社員さん達に、伝統ある染物屋の後を継いで欲しい。いや是非継がせて欲しい、やらせて欲しいと胸を張って言ってもらえる会社。自信をもって印染の社長はいいものだぞ。この会社を継げば儲かるし、楽しい人生だよ!と胸を張って言い切れる業界にしていきます。
 日本経済、世界経済はいま、変革の真只中にあり、業界でいえば昇華転写などデジタル技術が日進月歩です。「一人前の職人になるには10年かかる。」今は死語になりつつあります。もちろん職人技が必要なのは間違いありませんが、開業資金を用意して昇華転写機械とパソコンを買い、イラストレーターを使いこなして電話一本での営業ができれば、れっきとした印染業の成立です。少子高齢化、デジタル化の波の中で、この傾向は止まることはありません。時代の変化、携帯電話 パソコンをはじめとするデジタルの普及、私たちは印染の伝統技術を守り育てながら、情報化社会だからこそ知識を磨き、お客様に適切な説明や提案をできる、時代の流れも取り込んだ先駆者にならなければならないのです。
 世界では地球温暖化、原油高、資源の枯渇を背景とした環境にやさしい社会が求められています。地球に優しい文化。間違いなく我々印染業界の事です。老若男女誰でも着られる半纏。何でも包めコンパクトにまとめられる風呂敷。伝統があるからこそ、自然に環境に柔軟に対応し、
創意工夫を繰り返しお客様の要望に応えてきたからこそ、世間から必要とされた印染業界です。
大変革の時代において、今こそ一致団結して社会の荒波を超えるために、勇気をだして、ちょっと無理して「一歩前進」力を合わせていきましょう。
業界が元気になるために一つ目の方法として、「印染資格制度」をつくりたいと考えております。イメージとしては、印染1級2級というようなものですが、全染研は45歳で役員任期が切れます。他の業界なら60歳を超えても現役役員です。これはもったいないと思います。役員を終えられた方々に後輩の育成をしていただき、会員相互間で勉強をして、3級・2級など具体的に目標を決め学び続けるのです。研修会に参加する。大川原前会長がすすめています、半纏・暖簾などの仕様書・規格書などが勉強の資料となりますし、他の染工場さんへ勉強に行き報告書を提出してもらうなどして、単位を取得し資格を取得するのです。
職人になるためには5年~10年かかる時代は確かに終わったかも知れませんが、われわれが制作する印染製品含め関連商品に、高い付加価値を付けるために仲間同士で知恵を出し合い、経験豊富な諸先輩からご教授願い、またマニュアル化などを通して“商品知識”を増やし、お客様に正確で具体的に説明提案できる能力の向上の為の勉強が不可欠です。販売力・競争力・技術革新のためにはお互いが学び続け、切磋琢磨を繰り返し、絶えず努力を繰り返していかなければなりません。
2つめは、「日本の印染」の著書ですが創立20周年記念で作られてから、やがて20年が過ぎようとしています。20年たてば世の中も、業界も結構変わっているわけで、現代版に書き換えた修正版の準備を私の任期中にして、私は39周年で任期が切れますので、40周年を迎える会長の時発刊できる準備をしたいと思います。情報は力の源でもあり、情報を知識に変え、伝統産業でもある日本の素晴らしい文化「印染」を我々は時代に合わせて変化を繰り返し、新しいお客様を創造していかなければなりません。

 皆様からの英知やお力をお借りしながら、粉骨砕身努力してまいりたいと思います。宜しくお願いします。

2 件のコメント:

水掛け さんのコメント...

私も小学校の創立100周年の
記念誌発刊に 加えさせて
もらったことがありますが
楽しかったけど
大変でした!
1年間 毎週月曜日に
編集会議して・・・

出来上がったときは
凄く嬉しくて
自分の担当したページを
何回も見ました   (#^O^#)

水野さんも 「印染」の
歴史と伝統を後世に
伝えるために 
大変な作業ですが
素晴らしい本が出来上がるよう
陰ながら応援してます
          w(*^0^*)w

Unknown さんのコメント...

何かを作るということは

とてもエネルギーがいることですが、

出来た後の爽快感 感動は最高ですね

人は問題、課題を乗り越える事により

更なる成長があるともいます。

「印染」業界発展のため 頑張ります!