2014年4月21日月曜日

職人技で「ブツケ」を染める

「ブツケ」とは、我々の印染業界の言葉で、「色と色が隣り合わせになってぶつかっている状態」のことを言います。

色と色の間に白フチを付けると、そこに糊置きをするので、2つの色をほぼ同時に染めても、色と色が混じることはありません。

しかし、白フチを付けない「ブツケ」の場合、色と色が混ざらないように、また片一方に浸食したりしないように、一度染めて乾いた部分に糊置きをします。
2つの色を同時に染めることが出来なくなります。

ですので、この「ブツケ」を表現する場合、通常の工程よりも工程数が増えます。
また細心の注意を払って糊置きをしないと、色と色が重なってしまいます。

「ブツケ」をキレイに表現するためには、まさに職人技が必要です。

今日も職人さんたちが、技を駆使してお客様の望んでいる大漁旗や暖簾を染めています。

ブツケを表現するために、染色して乾かした箇所の上から
糊置きをしているところです。


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